2010-08-21

シンガポールローカル小学校へ転入の手段

シンガポールにお子さんを連れてこられる方の為に、ローカル小学校の転入試験までの経験を書いときます。
シンガポールに来る外国人の子供をローカルの小学校に入学させるためには、まずMinistry of Education(MOE)のウェブサイトから小学校の空席情報を、或は直接小学校に連絡し空席情報を確認します。 私の場合は、住まいの近くにある小学校に片っ端から連絡し、空席状況を確認したのですが、一校も空席がある小学校が見つからず、脂汗。。 とりあえずWaiting Listに名前を残すも、地元で有名校ともなると、そこに入れたい親が彼らの子供をそこに転入させる為、Waiting Listは10人、20人以上待ちなんて当たり前の状況。 ということは、私の子供はDependant’s pass holder(DP)なのでSingapore citizens(SC)やPermanent residents(PR)の子供が優先的に入学が許可されてしまうのでは?と心配になり、数校の学校にこの事を確認したら、案の定、3番目の優先順位。 ローカルスクールに入学が出来るのかなと心配になりました。  ただし、いつでも空席出来た時点で転入をしなくてはいけないので、地元の子供が転校出来なければ順位が繰り上げになるので、実際よりは待ちの人数は少なく見積もっていいようです。 
小学校のリストの検索方法は、Ministry of EducationのWebsite内のSchool information serviceにアクセス(http://app.sis.moe.gov.sg/schinfo/index.asp)し、Advanced search for schoolsにアクセス後、Level of educationとSchool zoneを選択して近所の小学校の全リストが入手できます。 結構多くの小学校があるのには驚きましたが、空席がない現実。 まだまだ小学校が足りないなんて話も現地の人から聞いたりするので、外国人が小学校に入学できるチャンスは限られていることは年頭にしておかなくてはいけませんね。

ここまでの私の経験から2点アドバイス。
① 出来るだけ多くの学校のWaiting listに名前を残す事。 
② Waiting listに名前を残した後でも、定期的に小学校に電話をし、空席状況を確認する事。(名前を覚えてもらいましょう。)

小学校の選定には小学校がどのようなPlacement testを採用しているかも、重要な確認事項の一つです。 学校の職員自身も自分の学校がどのテストを採用しているのか知らない場合が多いのには驚きました。 私の知っている限りでは外国人小学生向けに3種類のPlacement testがあります。
1. Ministry of Education(MOE)が行うテスト(Admission Exercise for International Students (AEIS) Centralised Tests)
このテストは年に2回(9月と10月)に行われ、その後、小学校の空席が出た時点で転入する事ができますが、私たちが小学校を選ぶことができないそうです。 とは言っても、MOEも出来るだけ住まいから近い小学校を紹介してくれるはずと信じていますが。。 これも近くの学校に空席があればの話ですが。。 このテストの情報は次のWebsiteで確認してください。 http://www.moe.gov.sg/education/admissions/international-students/admissions-exercise/ 手続き順序、必要書類、テストを受けることの出来る学年等が記載されています。

2. 民間企業が行うテスト (PACT: Principals Academy Certification Test)
このテストは、TOEFLテストのようなもので、テストの結果を、PACTプログラムに参加している小学校に提出し、入学申請手続きができるというテストです。 一つのテスト結果で、複数の小学校に入学申請が出来るメリットがあります。 だた、住まいの近くの小学校がこのプログラムに参加しているかは次のWebsiteで確認してください。 http://www.pact.sg/viewarticle.asp?id=4&aid=41 このプログラムに参加している小学校は独自でPlacement testを実施していないのが大半のようです。  これもMOEのAEIS Centralised Testと同様にテスト実施日が決まっています。 6月、9月、それと10月の3回。 

3. 小学校が独自で行うテスト
このテストは、上記の1、2のようにテストの実施日が決まっていない事。 空席が出た事によってテストが実施されます。 空席がなければ行われません。 だだし、空席さえあれば、シンガポールの各新学期(3月下旬、6月下旬、そして9月中旬、シンガポールは4学期制なので)に間に合わせて転入する事が出来るのがこの方法です。 シンガポールでは1月から新学年が始まり、各新学期が始まる前までに転校する子供がいると空席が出来るので、上記の1と2の実施日では間に合わない例えば2010年では3月下旬から始まる学期と、1では間に合わない6月下旬から始まる学期に区切りよく転入する事ができます。 2の6月にあるテスト結果が6月下旬の新学期に間に合うかはちゃんと確認が必要ですね。

1や2の場合は基本的に翌年の新学年に合わせて準備を始めなくてはいけないようです。 3の場合は空席が出来ればいつでも新学期にあわせて入学出来ますが、空席が出来ない場合、興醒めです。

うちの子供の場合は3の独自の転入テストを採用している小学校に転入申請をしていたので、このケースで説明をします。 この場合、シンガポールでの試験となるので、入国後のテストとなります。 Dependant’s PassのIn-principal approval(仮のDependant’s Passで、入国の際に必要となるもの。また、入国後14日以内に、このIn-principal approvalをDependant’s Pass取得のために Employment Pass Services Centre(EPSC)に提出するもの。 このDependant’s Passについては後日また書き込みをしたいと思います。)の取得後に、出生証明書(日本の戸籍抄本をシンガポール大使館で翻訳してもらったもの)、英文のスクールレコード(通信簿)、転入申請書をこのDependant’s PassのIn-Principal Approvalのコピーと一緒に小学校に提出して置きました。 Dependant’s Pass のIn-Principal Approvalの取得から約6ヶ月が有効期限となっているので、その期間内に入国しなくてはいけません。 そしてテストを受ける。 

うちの子供の転入試験までの順序は次の通り。
①Dependant’s Passの申請 → ②In-principal Approvalの取得(申請後翌日に取得。通常は2~3週間掛かるらしい) → ③小学校への転入申請 → ④転入テスト日程の連絡を受ける → ⑤シンガポール入国 (②から⑤までは先ほどのIn-principal Approvalの有効期限内に。) → ⑥転入テストを受ける → ⑦EPSCにDependant's Passの取得申請 → ⑧Dependent Passの取得 →⑨結果により転入

ここで悩んだのは、In-principal approvalを取得した後に、その有効期限内に小学校から転入テストの実施の連絡が無いときは、どうなってしまうのか、ということです。 覚悟を決めて子供をシンガポールに来させるか、或いは日本にて転入テストの実施日の連絡を待って、もし、In-principal approvalの有効期限がきれてしまったら、再度In-principal approvalの申請取得をすることになるのか、判断が難しいところです。 うちの場合は、覚悟を決めて前者です。 

とにかく、たくさんの小学校に連絡し、転入申請手続きを出来るだけ多くだし、子供の日本の学校のスケジュールや家族のスケジュールを考慮した準備計画をキチンと立てることが大切だと思います。 シンガポールでの小学校への入学は結構大変な道のりです。
子供の小学校への入学の件は頭痛の種なのは間違いありません。
長々と書いてしまいましたが、もしお子さんがシンガポールのローカルスクールに転入或いは入学する場合の参考にしてもらえれば幸いです。 
byお父さん