2011-03-21

こころ

一日一日と日常を取り戻していますか?
みんな平等に与えられた一日24時間という時間。
あまりにも今はその時間が不平等に感じてしまいます。
運命と言う言葉では片付けられない。


地震から10日が経ちました。
変わり果ててしまった故郷。
あれから少しずつ友人と連絡が取れました。
ここに記すのが申し訳ない位、不自由な生活を未だ強いられている被災地の人々。
あの日、自宅に入れずに怖くて車の中で寝ていた姉や友人たち。
周りを津波に囲まれた会社で一晩過ごした友人。
津波の冷たい油水につかりながら何時間も歩いて会社から家まで歩いて帰った友人。
丸2日間クッキー1枚と飴3つだけで過ごした友人。
建てたばかりの新居が浸水してしまった友人。
未だ、ご両親の行方が分からない知人。
ビニールハウスの中で生活をしている姉の友人。
未だ水道が戻らずにお風呂も入れず、洗濯は手洗いを強いられている姉。
11時間スーパーに並んでも何も買えない友人。
本当にニュースでは伝え切れない被災地の現状に胸が今でも痛みます。
日常の生活で忘れかけていた自然の猛威。
コップ一杯の水の大切さ。
一人ではいないという絆。
みんなひとりひとりいろんな思いを抱いたに違いありません。


こちらでも連日、新聞やニュースで地震の報道がされています。
近所の方、知人みんな日本の事を心配してくれて、温かい言葉を掛けてくれます。
その度に涙がこぼれそうになります。


被災した友人たちは
-あともう一踏ん張り、頑張ります。
-でも命があっただけホントありがたいと思わないと。。
-なんとか頑張ってるから!
-今は生きているだけで良いと思いました。
-生きる為にみんな必死ですがなんとか頑張ってます。
-守るものがあると力がでますね。
みんなからもらうメールにはちゃんと前を向いて進んでいるメッセージが込められています。
そして命の重さも。


神戸の友人も、
“私に出来ることは
今は節電だけなので
とりあえず実行してます。
関西の電力を東北で
たっぷり使ってほしいです”
とメールをくれました。


そんな強さをみんなからもらって私もちゃんと生きようと思いました。
私達の生活はシンガポールにあります。
こうやって普通に生活が出来る事がどんなに幸せで大きい事なのか。
日本で支えてくれている家族や友人がいるから生かされているのだ。
忘れていた何かを気付かされたような気がします。
日常の生活に感謝しながらしっかり生きなくてはいけない。
あれから時間は止まらずに刻んでいるのです。
全ては止まることなく上を向いて。
ここから出来る事はたかが知れていますが、日本の経済に少しでも役に立てるように日本産の物を買い続けようと思います。
そして私たちも日常を取り戻し、ゆっくりブログを再開して行こうと思います。


まだまだ長い道のりですが、もう下はない上がるだけです。
どうか一日も早く、明るい日本が取り戻せますように。
byママ