2011-08-02
孟蘭節(ハングリーゴースト)とラマダン
8月はお盆の時期。
日本では、ご先祖の霊をお迎えする為に提灯を飾ったり、灯篭流しをしたりします。
シンガポールの中華系の方々にも似たような習慣があります。
お盆=孟蘭節 と言い、別名『ハングリーゴースト』と呼ばれています。
しかし、日本のお盆は先祖の霊を供養しますが、シンガポールでは自分の先祖の霊だけではなく、すべてのゴーストを供養します。
この一ヶ月間は地獄の門が開け放たれ、死者の魂が地上と地獄を自由に行き来する時期だそう。
このさまよっているゴーストたちに安らぎを与え、餓えを満たし、悪さやいたずらをさせないように、お線香を立てたり、模造のお札(地獄紙幣)を燃やします。
なぜお札を燃やすかと言うと、あの世でお金に困らないようにお願いするのと、燃やすとあの世で使われるとされています。
そして食べものをお供えします。
我家のコンドの敷地内にもこの時期になるとドラム缶が用意され、家族が集まり、何かを入れて燃やしている姿が見られます。
ハングリーゴーストはこの時期から一ヶ月間、幽霊たちは地上を徘徊し災いをもたらすと言われています。
その為に、この期間は幽霊の魂を避けようと、夜遅くに街を出歩かないようにしたり、お引っ越しや旅行、結婚式を控えたりするそうです。
ハングリーゴーストの期間は、至る所にゴーストがさまよっていると考えられています。
そしてイスラムのラマダンも昨日から始まりました。
イスラム暦の9月にあたり、約1ヶ月間も日の出から日没まで多くの人が断食をします。
お日様が沈んでいる間は食べて良いのですけれどね…。
でも日中はキツイですね。
8月29日まで続きます。
8月30日はラマダン明けのお祭り『ハリラヤ・プアサ』です。
シンガポールでも祝日になってます。
byママ